原美術館ARCより展覧会のお知らせです。伊香保グリーン牧場とセットになったお得なチケットもあります。あわせてぜひお出かけください!
展覧会「青空は、太陽の反対側にある:原美術館/原六郎コレクション」
第1期(春夏季) 2023年3月24日(金)―9月3日(日)
第2期(秋冬季) 2023年9月9日(土)―2024年1月8日(月・祝)
国宝「青磁下蕪花瓶」と「青磁袴腰香炉」が東京国立博物館からお里帰り
「青磁袴腰香炉」は明治期以来の一般公開、希少な「光悦謡本」は初公開
(「青磁下蕪花瓶」、「青磁袴腰香炉」の展示は2023年3月24日から4月26日まで)
今春、原美術館ARCでは、「青空は、太陽の反対側にある」展を開催いたします。作品制作や鑑賞のあり方の一端を表す言葉を当館の豊かな自然環境に求め、「青空は、太陽の反対側にある」と題し、「原美術館コレクション」(現代美術)と「原六郎コレクション」(東洋古美術)を春夏季と秋冬季の2期に分け展観いたします。
雲ひとつない晴れた日に原美術館ARCを訪れて最初に目にするもの――それは大きな青空です。青空と山々の深緑や紅葉、そして青空と端正な黒色の磯崎新建築とのコントラストは、恐らくここでしか見ることのできない感動の光景。しかしよく見ると、青空の青さにはわずかに濃淡があります。輝く太陽の周りは少し白っぽく、太陽から離れるにつれ青さが増してゆく。思い描く理想の青い空は太陽の反対側にあります。
本展では、「青空は、太陽の反対側にある」をキーフレーズに、自身の理想を求めて当時の美術的・社会的動向に背を向けた荒川修作や久保田成子、ギルバート&ジョージやヨーゼフ ボイスなど、国内外の作家の表現を展観します。
まず、現代美術ギャラリーA、B、Cでは、常識や慣習、既存の価値観に抗うことで、または視点を変えることで独自の地平を切り開く作家や、声高ではなくとも社会や美術の潮流に疑問を呈する作家、そして自身の心に深く潜ることで新たな表現を浮上させる作家の作品をご覧いただきます。
一方、特別展示室 観海庵には、鎖国の江戸期に西洋絵画や科学に傾倒した司馬江漢や、「朦朧体」と揶揄されながらも墨線を否定し、独自の表現を切り開いた横山大観の作品を展示します。また、通常は東京国立博物館に寄託している原六郎コレクション、『青磁下蕪花瓶』(国宝)と『青磁袴腰香炉』がお里帰り(展示期間:3月24日~4月26日)。どちらも爽やかな青空色が美しい名品です。さらに、「光悦本」と呼ばれる希少な古活字本である『謡本』を帖を替えながら通年展示。記録に残る限りでは、『青磁袴腰香炉』は明治45年に東京帝室博物館(現 東京国立博物館)開催の特別展覧会「和漢青磁器」展以来の一般公開、『謡本』は初公開となります。
輝く太陽にあえて背を向け、順光に映し出される鮮やかな青空と原美術館ARCをどうぞご堪能ください。
出品作家(第1期 予定)
現代美術:艾未未(アイ ウェイウェイ)、安藤正子、イェルク インメンドルフ、河原温、リー キット、ギルバート&ジョージ、スラシ クソンウォン、佐藤時啓、須田悦弘、ルフィーノ タマヨ、ジャン デュビュッフェ、奈良美智、ゲオルク バゼリッツ、A. R. ペンク、ヨーゼフ ボイス、張洹(ジャン ホアン)、やなぎみわ、ジム ランビー、ロイ リキテンシュタイン、ジャン=ピエール レイノーなど
古美術:『青磁下蕪花瓶』(国宝)、『青磁袴腰香炉』、『青磁水注花入』、『光悦謡本』、狩野派『花鳥図屏風』、『紫陽花蒔絵重箱』、本阿弥光悦『蝶下絵和歌巻(古今和歌集春歌上)』など
通年展示作品
アニッシュ カプーア「虚空」、草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」、宮島達男「時の連鎖」、森村泰昌「輪舞(双子)」、奈良美智「My Drawing Room」、束芋「真夜中の海」など
屋外作品
一昨年閉館した原美術館(東京)から4点の屋外作品を移設しました。併せてお楽しみください。
飯田善國『風の息吹き』(1980年)、関根伸夫『空相』(1980年)、多田美波『明暗No.2』(1980年)、イサム ノグチ『物見台』(1959-81年)
_________________________________
原美術館ARC
〒377-0027群⾺県渋川市⾦井2855-1
Tel 0279-24-6585 E-mail arc@haramuseum.or.jp
開館時間:9:30-16:30 (入館は16:00まで)
休館日:木曜日(祝日を除く)、1月1日、8月中無休、展示替え期間
入館料:一般1,800円(1,500)、大高生1,000円(700円)、小中生800円(500円)*カッコ内は前売り料金
伊香保グリーン牧場とのセット券(一般3,000円、大高生2,200円、中学生2,000円、小学生1,300円)
原美術館ARCメンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内の小中学生の入館無料、各種割引あり。
ウェブサイト https://www.haramuseum.or.jpから